女子レスリングの吉田沙保里(34)が、至学館大(旧中京女大)の副学長に就任した。創立111周年の母校で11月1日午前11時1分に辞令を交付された。今後は学生へのアドバイスを中心に広報、渉外担当として、3人目の副学長として職務に当たる。

 吉田はその足で大阪市内のホテルに向かい、昨年12月に退社したALSOKの五輪代表選手報告会にサプライズで登場した。約730人の出席者も告知されておらず「力を合わせてレスリングを盛り上げよう」と国民栄誉賞を祝う花束を五輪4連覇の伊調馨(32)へ贈呈。事前の記者会見で「ビックリです。副学長…」と語っていた伊調にとって二重の驚きになった。伊調は吉田のコーチについて「若い選手の勉強になる」と太鼓判。一方で自らの去就については「結婚も出産もそう(選択肢)。しっかり考えていきたい」と明言はしなかった。