ロンドン、リオデジャネイロ両五輪金メダルのアンディ・マリー(29)が、73年に現行のコンピューター世界ランキングができて以来、英国選手として初の世界1位になることが確定した。

 対戦予定だった同5位のラオニッチ(カナダ)が右太もものケガで棄権。労せずして、マリーは、7日発表の最新世界ランクでジョコビッチ(セルビア)と入れ替わり1位となる。

 29歳での初世界1位は、74年6月に30歳で1位の座に就いたニューカム(オーストラリア)に次ぐ年長となる。

 ジョコビッチは、11年7月4日に初の世界1位となり、合計223週、14年7月7日から122週連続で1位の座を維持してきた。6月の全仏を初制覇し、生涯4大大会全制覇を達成。直後の6月6日の世界ランクでは、1位のジョコビッチが合計1万6950点、2位のマリーが8915点と、8035点の大差があった。

 しかし、その後、ジョコビッチは5大会に出場し、優勝が1回だけ。対してマリーは、6月のウィンブルドン前哨戦から個人戦9大会に出場し、決勝に行けなかったのは、全米準々決勝で錦織圭に敗れた1大会だけ。6大会で優勝、1大会で準優勝し、今大会も決勝まで進み、ついに世界1位の座に上り詰めた。