9日午後3時40分ごろ、広島県庄原市の中国自動車道下り線で、バレーボール日本代表男子の中垣内祐一次期監督(49)の乗用車が、工事規制中の警備員の男性(41)をはねた。広島県警によると、男性は頭などに重傷を負ったが、命に別条はない。中垣内さんは右目の上を切る軽傷。

 現場は片側2車線の左カーブで、男性は工事のため追い越し車線を規制していた。中垣内さんの乗用車は男性をはねた後、中央分離帯に衝突し、横転した。男性は事故のはずみで反対車線まで飛ばされた。

 中垣内さんが部長を務めるプレミアリーグ男子の堺によると、事故は業務中に社用車で起こしたという。

 中垣内さんは日本代表のエースアタッカーとして長く活躍、1992年バルセロナ五輪に出場した。2004年の引退後は堺で監督を務め、現在は部長。今年10月、来春から代表男子の指揮を執ることが決まった。