新生セブンズがスタートする。日本ラグビー協会が10日、都内で記者会見を行い、7人制ラグビー男子日本代表にダミアン・カラウナヘッドコーチ(41、HC)と女子代表に稲田仁HC代行が就任することを発表した。

 11月1日付で両者と契約を締結。契約期間は18年5月末までで、成果次第で契約更新を決めるという。新体制に伴い、12年からHCを務めた、男子代表の瀬川智広氏と女子代表の浅見敬子氏は退任した。瀬川氏はリオデジャネイロ五輪で初採用された7人制ラグビーで、強豪ニュージーランドから金星を挙げ4強入りに導いた。会見に出席した瀬川氏は「まだまだ続けるつもりでいたが、真摯(しんし)に受けとめたい」と悔しさをにじませた。

 本城和彦ディレクターは「リオ大会では目標のメダル獲得はならなかったが、2人は大きな成果を挙げてくれた」と感謝の意を述べる一方、「東京大会に向けて新たなステージとなり、ステップとして新しい視点、知見を取り入れるタイミングになった。今の日本の実力は、相撲で例えると前頭筆頭ぐらいで、メダルを狙うには大関ぐらい力をつけないといけない」と説明した。

 カラウナHCは「東京五輪に向けて突き進むチームの手伝いが出来ることを楽しみにしている」とコメント。今後、ラグビーは15人制では19年W杯日本大会、7人制では20年東京五輪を控え、同協会としては、トップ選手の取り合いは避けたい考えがある。7人制のニュージーランド代表として活躍したカラウナHCは、15人制日本代表のジェイミー・ジョセフHCと非常に仲が良く、互いにコミュニケーションを図りながら強化に努めるという。

 新体制は17日より代表合宿を予定している。