20年東京五輪を目指す新生女子日本代表は2位に終わった。前日に5戦全勝で2位以内を決め、来年の世界選手権(7月・ブダペスト)出場を決めた日本は、アジア王者の中国と全勝対決。後半に粘ったものの前半の大量失点が響き、7-10で敗れた。

 銀メダルの表彰式後、FP曲山紫乃主将(29=山形SHARKS)は泣き崩れた。「金メダルしか考えていなかった。ここで負けたら何の意味もない…」。

 ライバルのカザフスタンを破り、打倒中国に手ごたえを得ていた。しかし、第1ピリオド1-5のビハインド。加藤英雄監督は「あれが痛かった。せめて、前半を互角にできれば」。後半は「どこにも負けない持久力」(加藤監督)で追い上げて一時は2点差まで迫ったが、届かなかった。

 「総合力では中国の方が上。しかし、我々はまだまだ伸びる」と加藤監督。守備ラインを高く保ち、積極的な守備からスピードに乗って攻める。新しい戦い方にチャレンジして2年。東京五輪に向けては、まだ道半ばだ。「今は頭が真っ白で、何も考えられない」と曲山主将は話したが、加藤監督は「絶対に(中国を)やっつけてやる」と、新たな闘志を燃やしていた。