雨の中行われた準決勝は、延長タイブレークの末、オービックが王者パナソニックに逆転勝利し、3年ぶりの決勝となるジャパンXボウル進出を決めた。

 第3クオーター(Q)までは無得点と均衡する試合展開となった。第4Q5分12秒、パナソニックにFGで先制されたが、6分後に追いついてタイブレークに突入した。

 先攻のパナソニックが36ヤードFGを決め、3-6でオービックに攻撃権が移ると、QB菅原俊(30)が18ヤードTDパスを決めて逆転した。

 オービックの古庄直樹ヘッドコーチ(38)は「しんどかった。(選手は)雨を嫌がっていたけど、やってきたことが崩れるわけじゃない。粘り強いうちらしい試合ができた。O(オフェンス)D(ディフェンス)K(キッキング)で助け合ってやりきった」と安堵(あんど)の表情で振り返った。

 パナソニックの荒木延祥ヘッドコーチ(41)は「こういう試合を勝ちきる実力がなかった。がっぷり四つに組んでロースコアになったけど、内容の濃い試合になったと思う。来年はもう1度良いチームを作っていきたい」と来年を見据えていた。

 オービックは、12月12日に東京ドームで行われる決勝のジャパンXボウルで富士通と対戦する。