富士通が試合終了間際のFGで、IBMに28-26で逆転勝ちし、4年連続8度目の決勝戦「ジャパンXボウル」(12月12日、東京ドーム)進出を果たした。序盤10点リードも第3Qに逆転されたが、最後にK西村が45ヤードFGを成功させた。

 22-26と4点を追う展開で迎えた第4Q。富士通は4分10秒にK西村の40ヤードFGで1点差に迫った。しかし、その後は決め手を欠き得点できない。そして、富士通はタイムアウトも使い果たし、試合時間残り1分21秒、自陣22ヤード地点で攻撃権を得ると、QBキャメロンが左右のサイドライン際を走るWR陣にパスを決めて前進した。

 そして、残り9秒、敵陣35ヤード地点からWR中村へ7ヤードのパスが決まる。ここで残り5秒で富士通は西村が45ヤードのFGを見事成功させてタイムアップ。劇的逆転勝利をモノにした。

 大役を果たした西村は「オフェンスが最後良く(あの距離まで)持って行ってくれた。ラインがしっかりブロックしてくれたから蹴れた」と笑顔を見せた。

 藤田ヘッドコーチは「目の前の1つのプレーに全体が集中できたから、ドライブが続いた」と逆転につながるチームプレーをたたえていた。