女子シングルスでリオデジャネイロ五輪銅メダルの奥原希望(21=日本ユニシス)が途中棄権で敗退した。

 鈴木温子(ヨネックス)と対戦。第1ゲームを23-25と競り負けると、第2ゲームは2-11と大差になった時点で、途中棄権した。大会前から右肩痛を抱え、フルショットができない状態。この日も、第2ゲームからは、まったく自分のプレーができない。最後、コーチから棄権を促されると、悔し涙を流しながらコートを去った。

 右肩の痛みは9月のヨネックス・オープンの期間中から発症。今大会は強行出場も、医者からは、スマッシュなどを禁じられていた。リオデジャネイロ五輪前には左右の半月板を損傷しながらも、乗り越えてメダルを獲得している。五輪の栄光直後のケガ。「またバドミントンができないときが、また来るとは思っていなかった」と涙を流す。しばらく嗚咽がとまらなかったが「壁を乗り越えて頑張っていく」と必死で前を見た。