日本柔道が、東京五輪に向けてスタートを切る。2日に開幕するグランドスラム東京(東京体育館)の組み合わせ抽選会が1日、都内のホテルで行われ、男子の井上康生監督(38)と女子の増地克之監督(46)がそろって会見。リオデジャネイロ五輪に続いて指揮をとる井上監督が「2020(年東京五輪)に向けての第1弾」と大会に向けた意気込みを口にすれば、リオ五輪後に就任した増地監督も「重要な大会。20年への第1歩」と話した。

 グランドスラムは、国際柔道連盟(IJF)が主催するワールドツアーの大会で、五輪、世界選手権、マスターズに次ぐランク。井上監督は「来年の世界選手権(8月・ブダペスト)代表を決める資料になる。畳を通じて、力をアピールしてほしい」と、五輪組はもちろん、若手の奮起にも期待した。増地監督も「東京に向けて、横一線のスタート。結果も必要だが、戦う姿勢、代表になるんだという強い気持ちを見せてもらいたい」と言った。

 大会は3日間、第1日は男子60、66キロ級、女子48、52、57キロ級を実施。第2日の3日は男子73、81キロ級、女子63、70キロ級を、最終日の4日は男子90、100キロ級と100キロ超級、女子78キロ級と78キロ超級が行われる。