リオ五輪男子81キロ級銅メダルの永瀬貴規(23=旭化成)が、東京五輪に向けて好スタートを切った。ケガや体調不良などで五輪男子代表5人が欠場する中、練習不足のまま出場。決勝でレサー(ドイツ)に一本勝ちし、2年ぶりに優勝した。

 男子81キロ級で金メダルを獲得した永瀬は「リオで負けたので、4年後に向かって結果を出したかった」と東京五輪への第1歩を喜んだ。リオ五輪後、休養などで畳から離れた。本格的な練習再開は10月中旬で「体を戻すのに時間がかかった」。もともと「けいこ量を自信にするタイプ」だけに練習不足に不安もあったが、井上監督の「お前の強さをしっかり見せろ」というゲキに応えた。目標は東京での金メダル。「技術だけでなく精神面でも自分を追い込んでいきたい」と4年後を見据えた。