男子100キロ超級は、全日本王者の王子谷剛志(24=旭化成)が決勝で影浦心(21=東海大3年)を退けて初優勝。七戸龍(28=九州電力)と18歳の太田彪雅(ひょうが、18=東海大1年)が3位だった。

 外国勢が9人しか出なかった同級は日本勢が4強を独占。準決勝から太田、影浦と東海大の後輩に貫禄勝ちして初制覇の王子谷は「手の内はばれているが、自分の良さを出せた」と笑みを浮かべた。

 昨年のこの大会で表彰台を逃し、五輪代表争いから脱落した。「腐った時期もあったが、これで止まっていた時計の針が動いた。来年は全日本2連覇と世界選手権代表が目標」と力を込めた。

 同じく五輪代表を逃した七戸は精彩を欠いて3位。「来年こそは勝ち続ける」と出直しを期した。