カヌー・スラローム男子カヤックシングルのリオデジャネイロ五輪代表で異色の「お坊さんアスリート」として注目を集めた矢沢一輝選手(27)が来年4月から青森県西目屋村に拠点を移すことが6日、分かった。

 善光寺大勧進(長野市)の僧侶は辞め、同村の職員として2020年東京五輪を目指す。

 矢沢選手はロンドン五輪後の13年に出家し、僧侶の務めを果たしながら、リオ五輪出場を果たした。11位で決勝進出を逃した五輪後は、僧侶を続けながら競技に取り組む意向を示していたが「考え直した。東京五輪に出たいと思った」と、よりよい環境を求めて転身を決意した。

 矢沢選手は北京五輪から3大会連続で五輪に出場し、ロンドン五輪では9位に入った。

 西目屋村はカヌーのコースが整備されており、スラロームのジャパンカップが開催されている。