全日本柔道連盟は6日、東京都文京区の講道館で常務理事会を開き、五輪や世界選手権の代表最終選考会で候補選手が負傷で欠場するか、試合中のけがで敗れた場合は代表決定を先延ばしする方針を固めた。15日の理事会で承認される見通し。従来は最終選考会終了直後の強化委員会で全て決めていた。

 リオデジャネイロ五輪女子78キロ超級の最終選考会となる4月の全日本女子選手権では、代表最有力の田知本愛(ALSOK)が山部佳苗(ミキハウス)との決勝で左膝を痛めて一本負けし、山部が逆転で代表入りした。

 当時の強化委では「診断結果が出るまで決定を待つべきだ」との意見が複数出て、今後の検討課題となっていた。