日本バスケットボール協会は7日、20年東京五輪に向けた日本代表候補重点強化選手を発表し、Bリーグ大阪からSG橋本拓哉(22)が名を連ねた。大阪から日本代表関連に選出されるのは初めて。橋本拓はチームを通し「多くのことを吸収していき、その中でもアグレッシブさを忘れずに、そして得意の3P(3点シュート)をさらに磨けるように合宿に臨みます」と決意表明した。

 異色の経歴を持つイケメンSGが、大きなチャンスを得た。小学時代は野球に打ち込み、奈良にある「葛城JFKボーイズ」のエースとして全国準優勝。関西選抜では現阪神の北條史也内野手とバッテリーを組んだ。日本ハム大谷翔平投手、阪神藤浪晋太郎投手、広島鈴木誠也外野手ら「大谷世代」と同い年になる。

 中学からバスケットボールに転向した橋本拓は12年10月20日に、bjリーグ史上最年少出場記録を17歳11カ月と更新。1シーズンで退団した後は芦屋大に入学し、大学4年の今季から復帰している。9月の開幕戦後は「4年前は失敗ばかり」と頭をかきながらも、地道にアピールを続けてきた。

 11日からは2泊3日の第1回日本代表候補強化合宿が東京で行われる。身長188センチ。さわやかでブースターにも人気の22歳は「この合宿で得たことを、大阪に帰ってきてしっかりと生かしていきたい」と意気込んでいる。