8日開幕するフィギュアスケートグランプリ(GP)ファイナルの前日公式練習が7日、フランス・マルセイユの本番会場で行われた。

 初出場で銅メダルを獲得した昨季に続く出場の宇野昌磨(18=関大)は、もともと時差調整が苦手なだけに、眠そうにあくびをしながらリンクへ。4回転フリップが1度も決まらないなど、ジャンプは精彩を欠いた。

 練習後は「眠いな、と思います。不安だらけです」と苦笑い。「明日は(演技が)夜遅く、朝練習が早い。どうしよう。いつもはしないけど、昼寝を努力してみようかな」と話した。

 優勝したGP第1戦スケートアメリカに続き、11月始めの第3戦ロシア杯で2位に入り、GPファイナルに一番乗りを決めた。それから1カ月、うまくなりたいと思うあまり練習をしすぎてしまい「すごく苦しい時間があった」という。楽になったのは、フランス入りする1週間前。樋口コーチから、空回りして失敗した今春の世界選手権の時と「顔が一緒だよ」と指摘され、目が覚めた。

 今はいい意味で「気が抜けた」と笑顔で話す。「楽しみたい」とリラックスして8日午後9時10分(日本時間9日5時10分開始)のショートプログラムに臨む。