今季の全日本ジュニア女王で、初出場の坂本花織(16=神戸ク)が64・48点の2位と好発進した。

 曲が鳴り始めて「ドキドキした」ものの、動じない。冒頭の3回転ループをきれいに決め、勢いに乗った。「最初から最後まで勢いが落ちなかった」と、3回転フリップ-3回転トーループ、2回転半とすべてのジャンプを成功。ノーミスでまとめ、滑り終えるとほっとしたような笑みを浮かべた。

 演技の前に、一緒に出場する予定だった本田真凜(15=大阪・関大中)のインフルエンザ感染による棄権を知った。「衝撃的だった。出られないと聞いて、(紀平)梨花ちゃんと『一緒にがんばらなあかんな』となって。お互い頑張ろうと言い合っていました」。同じ関西に拠点を置き、ライバルとして刺激し合う本田を思い、日本代表として意地をみせた。

 1位ザギトワ(14=ロシア)の70・92点に次ぐ2位で、目標の表彰台が見えてきた。「SPでノーミスできたので、フリーも」と勢いそのままに9日(日本時間10日)フリーに臨む。

 紀平梨花(14=関大KFSC)は5位だった。