リオデジャネイロ五輪の屈辱を晴らす。リオ五輪ラグビー７人制女子代表の桑井亜乃（２７＝アルカス熊谷）が８日、９日開幕の１５人制女子Ｗ杯アジア・オセアニア地区予選（香港）に闘志を燃やした。日本ラグビー協会は合宿地の神奈川・厚木市で同予選の日本代表２８人を発表。他の五輪代表４人とともに選ばれた桑井は「リオは不完全燃焼だった。１５人制は慣れないこともあるけど、ラグビーで世界一という気持ちは変わらない」と言葉に力を込めた。

　７人制ではＦＷだったが、１５人制ではＢＫ。強みは陸上で鍛え上げたパワーだ。幼少期から「世界」を目指した。北海道・帯広農高時代は円盤投げで国体５位。中京大では０４年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダルの室伏広治氏と練習に励み、室伏氏の父重信氏から指導を受けた。１７１センチ、６７キロの体でベンチプレス８５キロを上げる怪力だ。「世界的な人から指導を受けて、私も早く『世界で輝ける人』になりたい。陸上の予選突破は得意だったのでＷ杯予選も強気に攻めて突破したい」と意気込んだ。

　予選は３チーム総当たり戦で上位２カ国が、来年８月の女子Ｗ杯（アイルランド）の出場権を獲得。４大会ぶりの出場を目指す日本は１３日にフィジー、１７日に香港と対戦する。【峯岸佑樹】