国際卓球連盟(ITTF)の年間表彰式が8日、ドーハで行われ、最も躍進した選手に贈る「ブレークスルー・スター」に、10月に日本勢で初めて女子ワールドカップ(W杯)のシングルスを制した16歳の平野美宇(エリートアカデミー)が選ばれた。「(W杯の優勝が)受賞という形につながってすごくうれしい」と誇らしげに話した。

 昨年の伊藤美誠(スターツ)に続いて同賞に輝いた。表彰式では赤いドレス姿で壇上に立ち、英語で「受賞できてとてもハッピーです」とスピーチ。「めちゃくちゃ緊張した。自分で英訳も考えた」と、あどけなさの残る表情で語った。

 リオデジャネイロ五輪金メダリストで、年間最優秀選手に選出された男子の馬龍、女子の丁寧(ともに中国)両選手らとステージに並んだ。「中国選手に勝ち(最優秀選手のような)賞が取れる選手になりたい」と夢を描いた。