女子SPで、昨季GPファイナル銀の宮原知子(18=関大)が74・64点と昨季4大陸選手権で出した自己ベストを1・16点更新し、3位につけた。

 スケートカナダ、NHK杯とここ2戦のSPはいずれもジャンプの回転不足を取られるなど、満足のいく演技が出来ていなかった。その分、「どうなっても思い切り行こうと思った」と強い気持ちで滑り出した。最初のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)から最後のスピンまで勢いを保ったまま滑りきり、「あっという間に終わった」。ジャンプをすべて決め、ステップ、スピンともに最高のレベル4を獲得。第1滑走でのパーフェクトな演技に、客席からスタンディングオベーションが送られた。予想以上の高得点に宮原も「びっくりしました」と声が弾んだ。

 日本女子唯一の出場者。2季連続の表彰台に向け「このまま勢いに乗って、フリーは今日とは違う世界観を持たせたらいいなと思います」と自信をのぞかせた。