女子個人形では清水希容(23=ミキハウス)が4連覇を達成した。

 「しんどかった」と本調子ではなかったが、3戦とも判定は5-0の圧勝。決勝戦では、優勝した10月の世界選手権決勝でも披露した勝負形「チャタンヤラ・クーサンクー」を鬼気迫る表情で演武。力の差を見せつけた。清水は「気持ちを強くもって決勝に臨みました。何より優勝できてよかったです」と充実した表情で振り返った。

 この日は、東京五輪に空手が追加種目となってから、初めてとなる全日本選手権の個人戦となり、会場の日本武道館は3階席まで観客が満席になった。清水は「今までと違う、緊張感や空気感があった。(空手を)知らない人がいろんな思い、感動を持ってもらえたらうれしい」と話した。東京五輪に向けては「勝ち続けていかないと東京オリンピックはない。実力を磨きながら、上位を取っていけるようにしたい。自分に足りないところを感じられた。4年後につなげていきたい」と決意を口にした。