卓球のワールドツアー上位選手で争うグランドファイナルの女子シングルスでベスト4に進出した16歳の平野美宇(エリートアカデミー)が、開催地のカタール・ドーハから羽田空港着の航空機で帰国した。グランドファイナルの前戦となった世界ジュニアの団体では5連覇中の中国を破っての優勝に貢献。「五輪金のためには中国勢に勝たないといけない。1歩踏み出せた」と収穫を口にした。

 10月に日本勢で初めて女子W杯のシングルスを制し、世界最高峰の中国スーパーリーグに参戦。国際卓球連盟(ITTF)からは最も躍進した選手に贈る「ブレークスルー・スター」にも選ばれた。リオデジャネイロ五輪出場こそ逃したが、成長を実感した1年になった。当面の目標は昨年準優勝した全日本選手権(来年1月16日開幕、東京体育館)制覇になる。「レベルが高いので、1戦1戦勝っていきたい」と、初の日本一を見据えた。