フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで初の4連覇を達成した羽生結弦(ANA)が13日、フランスから成田空港に帰国し「また来年に向けて続くようにしていきたい」と語った。大勢の熱心なファンに出迎えられ、笑みが浮かんだ。

 ショートプログラム(SP)で首位、フリーで3位だった大会を「非常に悔しい。課題が見つかった優勝」と総括。5連覇を狙う全日本選手権(22日開幕・大阪府門真市)を控え「プログラム全体の流れが途切れないように」と課題を語った。GPファイナル3位の宇野昌磨(中京大)は中部空港に帰国した。

 大阪空港に戻った女子で2位の宮原知子(関大)はSP、フリーともに自己ベストを更新した会心の演技に「滑り切れた感じで、充実感があった」と晴れやかな表情。全日本選手権をにらみ「3連覇は目標にしているが、それよりも納得できる演技を」と気を引き締めた。ジュニアGPファイナルで3位となった坂本花織(神戸FSC)は「(表彰台は)目標の一つにしていたのでうれしい」と話した。