日本男子の井上康生監督はリオ五輪の全7階級でメダルを獲得した16年を「幸」と「悔」の二つの漢字で表現。前者には「選手、スタッフと最高の舞台の五輪で闘えた」と喜び、表情には充実感を漂わせた。1月には「開花」を今年のテーマに掲げていた。

 一方、後者の「悔」については「個々の能力をもっと引き出し、メダルの色を変えてあげられた」と反省の念を込めた。来年から新ルールの試験導入という大きな変化を迎えるが「組んで、投げて、抑え込める高い技術をもたなければ勝てない。この軸をぶれさせてはいけない」と強い思いを語った。