SP5位スタートの三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)が3位で初の表彰台に立ち、演技から約2時間後には来年3月の世界選手権(ヘルシンキ)初出場が発表された。

 代表発表では宮原、樋口に続く3人目で名前を呼ばれ、この日一番の声援が会場にこだました。リンク中央であいさつした三原は「初めて世界選手権に出させていただくのですが、ここまで上ってこられて驚きです。日本代表として、悔いの残らない演技をしたいです」と意気込んだ。

 演技では冒頭のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプに1・4点が加点されるなどノーミス。「今シーズン通して納得いくフリーがなかった。やっとノーミスできて、うれしかったです」と興奮を抑えるように語った。フリー132・26点で上位をまくり、合計198・17点で表彰台にたどり着いた。

 16年はグランプリ(GP)シリーズ第1戦のスケートアメリカで3位に入るなど、急成長を遂げた年になった。注目は高まる一方だが「『見られている』っていうよりも、『見てくださっている』と思っています。積んだ練習の成果をお客様が見に来てくださっている。お客様の拍手、声援が力になりました」と謙虚な言葉で感謝を示した。