試合前から気力も体力も奪われていた。帝京長岡は持ち前の速いテンポのバスケットを出せず、持ち味のシュート能力も見せられなかった。

 前日28日の準決勝で、優勝した福岡第一と延長、再延長の接戦を演じて負けた。敗戦のショックを引きずったまま臨んだ3位決定戦は第3クオーターで逆転を許すと、そのまま点差を広げられた。

 「ちょっと、もったいない」と話した柴田コーチは「やろうという気持ちはあるが、行動につながらなかった」と選手たちの消耗を明かした。マリ人留学生のタヒロウは28得点で活躍したが、3点シュートは29本放って成功したのは4本。「全体的にシュートが入らず、負の連鎖になってしまった」と神田主将は高校最後の公式戦の負けを残念がった。