波乱を起こした一関修紅が3回戦で力尽きた。第1セットを落とし、後がなくなった第2セットはシーソーゲームの末に敗れた。主将の菊地諒(3年)は「チャレンジ精神がなかった。謙虚な気持ちでバレーができなかった」と悔し涙を流した。2回戦の東福岡からの金星で多くの祝福を受け、選手の気持ちの整理がついていなかった。高橋昇禎監督(43)も「今日は受け身になってしまった」と残念がった。

 それでも初めて春高を3日間戦った。高橋監督は「僕自身大きな経験。ここまで連れて来てもらって感謝します」と、3年生をねぎらった。最上級生は練習や試合などで靴やバッグをきれいに並べ、部活動から人間力も高めた。優勝候補を撃破して全国大会初の16強入り。チームの新しい道を切り開いた。