Bシード東海大仰星(大阪第1)がAシード東福岡に屈し、2連覇の夢が絶たれた。

 前半は攻撃でのミスが目立ち、0-7で折り返し。後半2分にも1トライを許したが、同6分にWTB宮崎佑基(2年)が反撃のトライを決めた。勢いに乗りボールを前へ、前へと進めると、同10分にはフランカー山村幹太(3年)のトライとゴールで14-14に追いついた。

 それでも今季3冠を狙った東福岡はしぶとく、2トライを献上。後半25分にプロップ谷口祐一郎(3年)が、ゴール前でラックサイドを突いてのトライを奪ったのが最後の抵抗になった。7点を追い、試合終了間際にも相手陣まで攻め込むが、ボールを奪われノーサイド。

 フランカー山田生真主将(3年)はグラウンドに倒れ込み「スタンドからの拍手が悔しかった。あれは『よく頑張った』『胸を張れ』という拍手。僕にとって心に突き刺さる、悔しい拍手でした。今日のような(試合後の)ロッカールーム、涙のスタンドは2度と見たくない。1、2年生にも2度と作ってほしくないスタンドでした」。自分の言葉で、応援に結果で報いることができなかった責任をにじませた。