静岡県袋井市出身の山崎のの花(3年)が、正セッターとして下北沢成徳(東京)の2年連続4度目の優勝に貢献した。決勝は3-0で就実(岡山)に快勝し、全国総体に続いて今年度全国2冠を達成した。

 第3セット、24-18のマッチポイントからエース黒後愛(3年)がスパイクを決めると、山崎の目から涙があふれた。「うれしさもありますが、ホッとしました。みんなが打ってくれたことに本当に感謝しています」。

 身長174センチ。袋井中では県屈指のアタッカーだったが、下北沢成徳の小川良樹監督(61)の勧めで1年の8月にセッターに転向した。昨年も正セッターとして優勝に貢献。卒業後は上尾(V・チャレンジリーグ1)に入社する。「日本代表はまだ考えたこともないです。まずは納得できるトスを上げて、リーグで1番のセッターになれるように頑張りたいです」。向上心を持って上尾の扉をたたく。【大野祥一】