サントリーが地力を見せつけ、4季ぶり優勝を果たした。前半は神戸製鋼の攻勢を受け、開始13分で8点を追う展開。それでも前半22分にフランカーのツイ・ヘンドリック(29)がゴール前でラック際をこじ開け、反撃のトライ。前半終了間際にはBKの大きな展開でWTB江見翔太(25)が逆転のトライを記録し、14-8とリードしてハーフタイムに入った。

 後半は先手を打った。3分に日本代表FB松島幸太朗(23)が右タッチライン際で1度倒されながらも相手を振り払い、起き上がってトライ。SO小野晃征(29)のゴールも決まり、リードを13点に広げた。同5分には相手CTB山中亮平(28)のトライとゴールで6点差に迫られるも、小野が2本のPGで6点を加えて主導権を渡さなかった。

 試合2日前の12日には松島が「初めてタイトルが取れるところまで来た。決勝戦のつもりで戦う」と宣言。苦しみながら無傷の15連勝にたどりついた。

 SH流大(ながれ・ゆたか)主将(24)は「自分たちのラグビースタイルを信じることができた。サントリープライドを取り戻すためにやってきた」。沢木監督は「ハングリーにチャレンジすることをやってきた。1試合1試合、しっかりと丁寧に戦えた」と評した。