柔道の日本女子が14日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで報道陣に強化合宿を公開し、昨年のリオデジャネイロ五輪78キロ超級銅メダルの山部佳苗(ミキハウス)は「東京五輪というよりも、まずは目の前の試合を大事にしないといけない」と2月の欧州遠征に向けて気持ちを高めた。

 新ルールで緩和される変則的な組み手への対策として、打ち込みを入念に行った。2月11、12日のグランドスラム(GS)パリ大会に出場する山部は新ルールへの不安を口にしながらも「しっかり組んで一本を取る柔道を大事にしたい」と自身の技の修練に集中した。

 同じくGSパリ大会に出場する70キロ級の新井千鶴(三井住友海上)は「70キロ級は変則の組み手をしてくる選手が多い。しっかり対策したい」と慎重な姿勢だった。合宿は19日まで行われる。