2020年東京五輪のゴルフ会場となる霞ケ関CC(埼玉県川越市)が男性だけに認めている正会員について、女性に門戸を開く規則改正を検討する見通しであることが14日、分かった。現在は女性が正会員になれず、原則として日曜日はプレーできない。霞ケ関CCの関係者は「世界の風潮に合わせて考え直す意見が出ている」と述べた。

 霞ケ関CCを巡っては、東京都の小池百合子知事が13日の記者会見で「この時代に女性が正会員になれないのは非常に違和感がある」と指摘した。霞ケ関CCによると、平日は女性もプレーが可能で大きな不満も出ていないが、東京五輪に備え「会員制の見直しを協議する可能性がある」とした。

 「ゴルフの聖地」と呼ばれる英国のセントアンドルーズを拠点とする「ロイヤル・アンド・エンシェント・クラブ」は、男性に限ってきた会員制を見直し、14年9月に女性に門戸を開放した。

 霞ケ関CCは1929年にオープンした日本を代表する名門コース。東京五輪のゴルフ会場は、当初の開催計画の若洲ゴルフリンクス(江東区)から変更された。