反撃の17年だ。Bリーグ1部(B1)東地区4位の仙台89ERS、片岡大晴(31)が首位撃破に燃える。今日17日、ホームで地区首位を走るA東京戦を迎える。新年初めてのリーグ戦。「何回も負けているのは悔しい。力を出して勝てるように」と力を込めた。

 A東京には公式戦4戦全敗。それでも6日の全日本総合選手権準々決勝での対戦は、仙台が攻勢に出る時間があった。「点を離されても戻す力がついてきた」と手応えを口にする。間橋健生ヘッドコーチ(45)は「今までは(試合時間の)40分間、向こうの時間帯。うちの時間帯でできたのが成長」と評価する。

 危機感がある。ホームでは9連敗。10月23日の秋田戦を最後に勝利がない。片岡は「ずっと負けていたらお客さんが少なくなるだろうし、応援されている身。どうしても勝ちたい思いがある」。1試合平均得点10・1は、チームの日本人でただ1人の2桁。12月に日本代表候補重点強化選手に選ばれた責任感もある。「僕らが先手を取って追われる展開に。後手になったら苦しい」と、開始直後が勝負だ。年が明け、第1クオーターからエンジン全開で臨む。【久野朗】