スポーツ庁の鈴木大地長官(49)が18日、都内で開催されたゴルフ関連17団体の新年会に出席した。

 新年会に先だって行われた講演会では、20年東京五輪の会場となっている霞ケ関CC(埼玉・川越市)に言及。女性が正会員になることができない点について「世界に向けてゴルフを開いていく時に、男女平等に開かれるのが普通なことかと思う」と私見を述べた。

 加盟団体の関係者が登壇した会見でも、五輪会場についての質問が集まった。会見後、日本ゴルフ協会の山中博史専務理事は「今から会場を変えるのは、現実的に難しい」。その上で「立候補ファイルとともに霞ケ関の定款も提出している。組織委員会もIGF(国際ゴルフ連盟)も(女性が正会員になれないことは)認識しているはず」とした。また、民間の会員制高級クラブのため都民らが利用できず、レガシーにならないとの意見には「五輪仕様のコース、練習場を後世に残すこともレガシー」と説明した。

 山中専務理事は今後の対応について「(霞ケ関CCを)パブリックコースにするのは難しいが(会員以外への)開放日をつくってもらえないかなど、交渉していくことになると思う」と話した。