張本智和(13=エリートアカデミー)がジュニアの部で4強入りを逃した。

 顔を上げられなかった。ジュニアの部、準々決勝。愛工大名電高・宮本に2-3で散った。最終第5セットで力尽きた。8-8の同点から、じりじりと押し込まれる。9-10のマッチポイント。相手のサーブをバックハンドでレシーブするも、ネットを越えなかった。まさかの敗戦に地面に座り込み、目は潤んだ。

 この日はジュニアと一般を合わせて4試合。午前10時すぎの1試合目から、最後のジュニア準々決勝まで9時間以上の長丁場だった。

 昨年12月に世界ジュニア選手権の男子シングルスを史上最年少で制覇しており、優勝の筆頭候補。今大会で優勝すれば、全日本選手権のジュニアの部史上最年少優勝は04年の当時14歳の青森山田中・水谷隼。ジュニアの部最年少優勝記録更新がかかっていたが、ならなかった。