秋田美人が散った。スーパーシードの後藤奈津美(東京富士大4年、秋田出身)が4回戦から登場。「心構えが難しかった」と今大会初試合の雰囲気にのまれた。

 ミキハウス・芝田にカットを武器に挑んだが、「カット打ちが苦手と聞いていたのが向こうの方が練習していた。勝ちたいという気持ちの差、準備の差。心構えで負けていた」とジュースの接戦を落とすなど1-4で敗れた。

 昨年9月の関東学生秋季リーグでは全勝優勝で16年ぶりの優勝に貢献するなど大活躍。全日本選手権を「今回が大学4年で最後の集大成としてのぞませてもらった」と意気込んでいたが、「初めてスーパーシードで、準備や心構えの難しさがあった。1つ勉強になった」と大会4日目の試合の調整は難しかった。

 卒業後は同大の職員として残り、後輩の指導をしながら競技生活を続ける。「来年の全日本はベスト16を目標に、教える方では東京富士大のリーグ優勝に貢献したい」と雪辱を誓った。