20年パラリンピック東京大会で金メダルを狙う七十七銀行(宮城)バドミントン部の鈴木亜弥子(29)が20日、宮城県庁と仙台市役所を表敬訪問した。

 生まれつき右腕が肩より上に上がらない障害を持つ鈴木は、昨年12月に行われた日本障がい者選手権で2連覇を達成したことを報告。大会には立位混合(SU5+)クラスに出場して、2試合ともストレート勝ちした。国内無敵のサウスポーで、現在、世界ランク2位の実力。「今年は国際大会に5つ出る予定」と言い、11月に韓国で行われる世界選手権優勝を17年の目標にしている。

 09年世界選手権、10年アジア大会を制して1度は引退したが、パラリンピック東京大会でバドミントンが正式採用されることを知り、15年秋に現役復帰を決意。16年5月に七十七銀行に入行し、国内外の大会に参戦している。

 奥山恵美子仙台市長(65)は、七十七銀行の行員や管理職に女性が多いことを引き合いに出し「スポーツの分野で引っ張っていけば、会社全体が盛り上がると思います」と激励した。鈴木は「パラリンピックに出て、金メダルを仙台に持って来たい」と大きな夢を膨らませた。