20年パラリンピック東京大会で金メダルを狙う七十七銀行(宮城)バドミントン部の鈴木亜弥子(29)が20日、宮城県庁と仙台市役所を訪れ、昨年12月に行われた日本障がい者選手権で2連覇を達成したことを報告した。生まれつき右腕が肩より上がらない障害を持つ鈴木は、大会の立位混合(SU5+)クラスに出場して2試合ともストレート勝ちした。

 09年世界選手権、10年アジア大会を制して1度は引退したが、パラリンピック東京大会でバドミントンが正式採用されたことを知り、15年秋に現役復帰を決意。16年から大会に参戦した。それを知る奥山恵美子仙台市長(65)は「その辺がドラマチック。1度お会いしたいと思っていました」と訪問を喜んだ。

 鈴木は国内無敵のサウスポーで、世界ランク2位。「復帰してから国際大会のレベルは上がっている。技術も体力も上げていかないといけない」とレベルアップを誓った。今年は5つの国際大会に出場予定で、11月に韓国で行われる世界選手権での優勝を大きな目標にしている。