世界5位の錦織圭(27=日清食品)が、4大大会歴代最多17度の優勝を誇る同17位のロジャー・フェデラー(スイス)に7-6、4-6、1-6、6-4、3-6の3時間24分で敗れた。

 膝のけがによる約半年の休養を経て戻ってきた35歳のフェデラーは逆境でも落ち着き払っていた。第4セットで追い付かれたが、計24本のエースを浴びせたサーブを武器に、最終セットは錦織のリターンを容易に許さなかった。第2ゲームのブレークで得たリードを保って逃げ切り「もう少しで大会から姿を消すところだったが、いい試合だった」。準々決勝に向けて「また素晴らしい試合になる」と笑みを浮かべた。