日本バスケットボール協会は23日、東京都内で記者会見を開き、2020年東京五輪でメダルを狙う女子日本代表の監督に、WリーグのJX-ENEOS監督で米国出身のトム・ホーバス氏(49)が4月1日付で就任すると発表した。今季のリーグ終了後に代表専任となり、内海知秀監督(58)は3月末で退任する。

 ホーバス氏は米プロNBAや男子日本リーグなどでプレーし、引退後は日本、米国で指導経験を積んだ。記者会見で「チームの目標はメダル。個人的には決勝で米国と対戦し、金メダルを取ること」と抱負を述べた。

 12年に代表監督に復帰した内海監督は13、15年アジア選手権で2連覇を果たすなど日本をアジアのトップレベルに引き上げ、昨夏のリオデジャネイロ五輪で20年ぶりの8強に導いた。会見に同席し「誇りを持って努力してきた。メダルに向かって大きく成長し、世界に挑戦していただきたい」とエールを送った。

 ▽トム・ホーバス新監督の話 内海さんが築いたレガシーを引き継ぐだけではなく、次のステップに導きたい。夢は東京五輪の決勝で米国と対戦して金メダル。容易ではないが常に前進しないといけない。

 ▽内海知秀監督の話 4年間誇りを持って努力してきた。アジア選手権で連覇するなど一つずつステップアップした。リオ五輪ではオーストラリア相手に勝ち試合を勝てなかったのが悔しい。メダルに向けて成長し、世界に挑戦していただきたい。