卓球の全日本選手権女子シングルスで史上最年少16歳9カ月で初優勝した平野美宇(エリートアカデミー)は23日、都内で、普段から拠点に置く味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で会見した。

 全日本制覇で世界選手権(5月29日~6月5日、ドイツ。デュッセルドルフ)代表にも選ばれた。平野は「日本一になれたので、日本人の中で1番になりたい」とシングルスはメダル。石川佳純(23=全農)と初めて組む「かすみう」のダブルスでは金メダルの目標を掲げた。

 有望な中高生を対象にNTCを拠点にして、通学、練習する「虎の穴」ともいえるJOCエリートアカデミー。平野は中学1年から入校し、卓球中心の生活を送っている。練習時間は最低でも1日約4時間。休日は10時間近く行うこともある。選手1人1人にコーチやトレーナーが密着。卓球では最強の中国出身のコーチも3人所属するなど、部活動とは比べものにならない好環境も、今回の結果につながっている。この日は、同じエリートアカデミーに所属し、史上最年少13歳で世界選手権代表に選ばれた張本智和も会見に同席し、上位進出を誓った。