“エリミユ”惜しい! 女子ダブルスで穂積絵莉(22=橋本総業)、加藤未唯(22=佐川印刷)組が惜敗した。4大大会3度の優勝を誇るマテックサンズ(米国)、サファロバ(チェコ)組に、フルセットの末、2-6、6-4、4-6で敗れ、惜しくも日本女子ペアで初の4大大会決勝進出の快挙を逃した。穂積は「自分ができることはやりきった。だからこそ悔しい」と話せば、加藤も「トップの選手と戦えたというのがうれしいだけに、とても悔しい」と、金星までもう少しだったことを悔やんだ。

 数ミリの差だったかもしれない。第3セット、4オールから、サファロバのサーブで、日本ペアはブレークポイントを握った。穂積がフォアでいいリターンを返し、サファロバは差し込まれ、何とか返したバックがネットの上段に。そのままぽとりと、日本ペア側に落ちた。2人で必死に追ったが間に合わず。「何でここで入るの」(穂積)と言えば、加藤も思わず「あれは無理やわ」。その後も、1度、ブレークポイントを握ったが、それも逃すと、最後は2ゲームを連取され力尽きた。

 それでも、4大大会優勝者を追い込んだ大健闘に、日本女子代表の土橋登志久監督は「チャンスはあった。良く戦って立派だった。今日の良かったことを伸ばして、日本人同士で優勝するところをサポートしたい」と、今後に十分に手応えを感じていた。

 2人は、30日開幕の台湾オープン(台北)でもペアを組む。