広島県警は30日、昨年11月に人身事故を起こしたとして、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、バレーボール男子の中垣内祐一次期日本代表監督(49)を書類送検した。

 送検容疑は、昨年11月9日、広島県庄原市の中国自動車道で、工事規制中の警備員の男性(41)をはね、重傷を負わせた疑い。

 県警によると、中垣内次期監督は「ブレーキ操作を誤ってスリップし、衝突した。不注意で大けがをさせ申し訳ない」と話している。

 日本バレーボール協会は昨年12月、中垣内次期監督をけん責処分としていた。書類送検を受け、同協会の林孝彦事務局長は「被害者はもとより、バレーボール関係者やファンの皆様に迷惑と心配をかけ、おわびする。捜査の進展を注視し、適切に対応していく」とのコメントを出した。

 中垣内次期監督は福井県出身。筑波大時代から代表に選ばれてエースとして活躍、1992年バルセロナ五輪に出場した。引退後は、選手としてもプレーしたプレミアリーグ男子の堺で監督を務め、現在は部長。