体操のリオデジャネイロ五輪男子団体総合、個人総合金メダリストの内村航平(28)が新技「ウチムラ」への思いを語った。

 3日、都内のナショナルトレーニングセンターで男子体操強化合宿が公開された。内村は、この日鉄棒の練習を見せなかったことについて「秘密です」とはぐらかした。他にも新たな試みに関する質問は戦略上からNGとされ、「そう言われると聞きたくなりますよね…」と思わせぶりな態度をみせた。

 団体メンバー5人中、自身の名がついた技を持たないのは内村だけ。「今思い返すとすごいメンバーだな、と。これだけ結果を残してきて、1つぐらいは(持ちたい)と思っています」と話した。「つけられれば何の種目でもいいやと思いますが、鉄棒でつけたいという願望がある。鉄棒が1番かっこいい」と花形種目での偉業達成を夢見た。

 昨年12月からプロとなった。練習や環境などに大きく変化はないが「体操に超向き合えている」という。「昔から考えてやっていたが、今のほうがもっと考えてできている。集中しやすく、自分の世界を常に作り出せるようになった」と充実した練習をつんでいる様子。ルール改正後初の実戦は4月の全日本選手権となるが、「より美しい体操をし、世界選手権の切符を取りたい」とした。