羽黒が準優勝した。同日午前に行われた準決勝で聖和学園(宮城2位)を破って、迎えた初の決勝。エース斎藤瑠偉(2年)の3点シュートが効果的に決まり、前半は食らいつくも、後半はコート全面を使った守備を仕掛ける相手の重圧に負けて点差を引き離された。

 大会前、約2週間前にはインフルエンザが流行。学校閉鎖となり4日間練習できなかったハンディはあったが、はねのけての躍進。学校の体育館の2階にある1周200メートルのコースを多い時では70周走る練習で足腰を鍛え上げてきた。初日の予選リーグ終了後に斎藤は「ツイッターで今大会に出る高校のランキングがあって、それで羽黒は得点力が1位だった」と大きいサイズを生かして走るバスケットができていると自信を見せていた。

 今大会は初の決勝トーナメント進出から準優勝と大躍進。決勝でも27得点と気を吐いた斎藤は「全然通用しなかった。ただ外からのシュートはうまくいった。1年でシュート力、走る力を上げたい」とさらなる成長をすると意気込んだ。