日本女子アイスホッケー代表、「スマイルジャパンのこじはる」ことGK藤本那菜(27)が影のMVPとなった。

 1-1で第1ピリオド(P)を終え、勝負の行方を左右する第2Pの立ち上がり。「こじはる」藤本が体を張った。日本ゴール前に人数をかけて飛び込んできた相手に、GKとしては小柄な163センチの体で得点を許さなかった。

 その時間帯をしのいだ日本は、逆襲から小池詩織が勝ち越し点、久保英恵が追加点を奪った。これで流れは完全に日本のものとなり、最終的には6-1と大勝した。

 守護神として期待通りの活躍を見せた藤本は、開口一番「ハラハラしました」。2大会連続の五輪切符がかかるだけに重圧を感じていたようで「スタートは硬かったけど、3ピリ(P)は日本らしいプレーができた。次につながると思います」と笑顔だった。

 AKB48の小嶋陽菜に似ていると評判の美女アスリート。2015年の世界選手権1部(スウェーデン)では日本人選手としてはじめての個人賞となるベストGKに選ばれた世界基準のプレーヤーは、五輪切符へ確かな手応えを得たようだ。