女子1000メートルで、小平奈緒(30=相沢病院)が1分14秒43と好タイムを出し、銀メダルを獲得した。

 9日の500メートル金に続くメダル。1000メートルのメダルは日本女子初の快挙。近年は本命の500メートルに特化してきたが、今季は1000メートルにも力をいれてきた。昨年11月のW杯ハルビン大会では銅メダルを獲得し、6シーズンぶりに表彰台に立った。同月の長野大会、先月のベルリン大会でも銀メダルを得ていた。

 小平は「昨日の(金メダルの)結果を踏まえて自信はあった。頂点に立ちたかった。実力不足」と悔やんだが、一方で金メダルのヘザー・ベルグスマ(米国)には0秒48差に迫った。「複数メダルはいつも頭にある」と、五輪2冠も確実に視野に入れた。2年間留学したオランダでは「BOZE KAT」(怒った猫)の異名を持つ。「寅(とら)年なので、猫から虎に進化できれば」と、五輪2冠へ、身も心も最強になる覚悟はある。