ロンドン五輪バドミントン女子ダブルス銀メダリスト「フジカキ」ペアこと藤井瑞希(28)垣岩令佳(27=再春館製薬所)組が12日、都内で再結成会見を行った。

 2人は日本バドミントン界初の五輪メダルを獲得した12年末に解散。以降、藤井はドイツ、英国リーグでプレー。垣岩は国内で北京五輪女子ダブルス4強の前田美順(31)と新たにペアを組み、それぞれの道を歩んできた。だが、昨年4月の熊本地震を機に藤井が国内復帰を決意。「やるなら垣岩しかいない」と声をかけ、5年ぶりの再結成が決まった。

 昨夏のリオデジャネイロ五輪女子ダブルスで金メダルを獲得した高橋礼華、松友美佐紀組の影響もあった。一昨年秋に右膝半月板と右肘靱帯(じんたい)を痛め、ちょうどリハビリに励んでいた垣岩は「うれしいと同時にどこかで悔しい思いもあった。いい刺激をもらえた」。後輩の偉業が背中を押した。

 藤井が「復帰する以上は日本代表入り、東京五輪を目指したい」と力強く宣言する一方、垣岩は「まだ膝が完全でなく、不安もある」と本音を漏らした。「今は動ける時と比べ3、40%。頭の中でのイメージはあるのに、体が動かないという葛藤がある。膝が持つなら東京五輪に挑戦したい」と体の状態と向き合いながら、復活を目指す。