16日に開幕する来年の平昌冬季五輪のテスト大会を兼ねたフィギュアスケートの4大陸選手権(江陵=韓国)に出場する日本勢が13日、相次いで韓国入りした。男子の羽生結弦(ANA)は昨年12月下旬の全日本選手権をインフルエンザで欠場し、12月上旬のグランプリ・ファイナル以来の実戦となるが「(体調は)万全。今、すべきことをしっかりやりたい」と意気込んだ。

 2014年ソチ五輪金メダルの羽生は仁川国際空港に到着すると地元ファンら約100人が集まり、しきりに携帯電話のカメラで撮影される歓迎ぶりに「すごいなー」と驚いた様子。全日本王者の宇野昌磨(中京大)は新たに大技の4回転ループをフリーの冒頭に入れ、3種類の4回転ジャンプを跳ぶ予定で「悔いの残らない、いい試合にしたい」と力を込めた。

 女子で宮原知子(関大)が左股関節の疲労骨折で欠場し、代替出場する本郷理華(邦和スポーツランド)は「五輪と同じリンクで滑れるのはありがたい。氷の感覚とか会場の雰囲気をしっかり味わえたら」。樋口新葉(東京・日本橋女学館高)は「しっかり自分のペースでできたらいい」と自然体。三原舞依(神戸ポートアイランドク)は「ノーミスの演技をして、笑顔で日本に帰れたらいい」と抱負を語った。