【江陵(韓国)14日=高場泉穂】ソチ五輪フィギュアスケート男子シングル金メダリストの羽生結弦(22=ANA)が、平昌五輪本番会場に好感触をつかんだ。16日に開幕する4大陸選手権の公式練習が始まり、五輪会場の江陵アイスアリーナで初練習した。青を基調としたリンクはソチ会場とそっくり。氷の状態も滑りやすく「幸せ」と独特の表現で印象を口にした。

 練習を終え、現れた羽生は幸福感に満ちていた。「楽しかったです。幸せでした」とうっとりとした表情で口を開いた。3季ぶりに出場する4大陸選手権の会場は1年後の平昌五輪で使用される江陵アイスアリーナ。初めて滑り、思い出したのは金メダルを獲得したソチ五輪のアイスベルグ・パレスだった。

 「ソチ五輪をほうふつとさせる青を基調としたリンク。あの時より大きいかもしれないですが、非常に滑りやすい温度で、氷の状態も良かった」。地上4階という天井の高さも、1万2000人の収容人数も一緒。目に入る観客席の青の色、滑る感触が心地良かった。「(五輪の)予行演習という形に最終的にはなるかもしれないですが、今すべきことが何なのかを考えながらやりたい」。好印象のリンクで、現段階のベストを出すつもりだ。