15、16年と2年連続3位の本郷理華(20=邦和スポーツランド)が59・16点の9位と苦しい結果になった。

 冒頭の3回転フリップが2回転になり、連続して跳んだ3回転トーループは着氷乱れ。それでも後半のジャンプは修正し「(冒頭に)大きなミスをしてしまって反省は残るけれど、この舞台で見せられるものは精いっぱい見せられた」と結果をかみしめた。

 昨年末の全日本選手権は5位に終わり、昨季まで2連続出場していた4大陸、世界選手権いずれの代表にも選ばれなかった。だが、宮原知子(18=関大)が股関節の故障で欠場となり、2月7日に急きょ出場が決まった。「知子ちゃんは出たかったと思う。『大丈夫?』とメールをしたら、『応援しているよ』と返ってきて、頑張ろうと思いました」。複雑な気持ちから一転、「出させてもらうからには恥ずかしいまねはできない」と切り替えて、必死に調整してきた。

 フリー曲は今季途中から、昨季使用した「リバーダンス」に変更している。アイリッシュの音楽に合わせた軽快なステップが特徴で「自分も楽しんで、見ている人にも楽しかったと思ってもらえたら」と意気込む。「今季はあまり成績が良くなかったので、フリーだけでも点数を取っておきたい」。慣れ親しんだ音楽に乗り、巻き返しを狙う。